2005-03-10から1日間の記事一覧

オーケストラという巨象

この30年間で、ブーレーズの音楽以上に、自分の音楽の聴き方が決定的に変わってしまった。 やはり30年前、ニューヨークフィルと彼が吹き込んだオケコンに比べれば、今夜の演奏は細部に渡ってとても考え抜かれたものだったと思うし、今まで気づかなかった…

クリーブランド管弦楽団、指揮ピエール・ブーレーズ

「安定した」なんて言い方でブーレーズを語るなんて奇妙なことだ。 60年代末に彼がクリーブランド管弦楽団と録音したドビュッシーの「海」はぼくが最初に買ったレコードで、その北斎の絵がプリントされたCBSの廉価盤を、文字通りすり切れるほど、最後の楽章…

シカゴ交響楽団、指揮ピエール・ブレーズ

たまたま通りかかったシカゴ交響楽団の建物を見て、ふと今日の演目はなんだろうとポスターを見ると、なんとブーレーズの80歳の誕生日を祝うコンサートではないか。演目は、ハイドン、ランズ、そしてバルトークのオケコン。オケコンって! だめもとでボック…