2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オフサイト最後の夜

代々木オフサイトで、Filamentライブ。オフサイトはこの夜をもって閉店する。 大友さんは、レコード針の先、コードの針金の先を接触させるアナログ演奏なので、その手つきによって微細なコントロールが生まれることはすぐに察しがつく。いっぽうSachiko Mの…

風景化する鶴瓶

朝、三回生のゼミで「きらきらアフロ2003」を、鶴瓶の応答ぶりに注意しながら見ていく。これは予想を越えて勉強になった。鶴瓶の計算された応答のコントロールもさることながら、松嶋尚美のあざやかな暴走ぶり。 たとえば、キャバクラで悪酔いした女が、客の…

The Devil in the White City(「悪魔と博覧会」)書評

The Devil in the White City: Murder, Magic, and Madness at the Fair that Changed America作者: Erik Larson出版社/メーカー: Vintage発売日: 2004/02/10メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る 一九世紀末の万博と犯罪の話、と聞く…

そうなのかしら?

ところで、「UFO」の歌詞、あらためて口ずさむとすごいよなー。もしかしたらもしかしたら、と言いながらどんどん結論を追いつめていくのだが、しかしその結論を言霊化してしまうとこわいので、ただ「そう」と指し示すだけなのだ。「これってあれだよなあ」と…

iPodで呼び出されるカセット感覚

モーツァルト、といえば小林秀雄なのだが、それを感情論として読み直すこと。もうひとつ、先月から断続的に考えているiPodや原音の話だが、小林秀雄の「蓄音機」は、メソッド派の行き着く先の議論として見逃せない。考えてみると、ぼくのユーミンに対する聞…

譜面というexpression

モーツァルト、といえば小林秀雄なのだが、「モオツァルト」「表現について」「蓄音機」を感情論として読み直すこと。確かに感情が揺らされるとき、それは、何をてがかりにしているか。感情が確かに揺れること(リアルなこと)と、「再生」「原音」の質が高…

遠くで叱られる感覚と分数コード

「憂鬱と官能を教えた学校」の重要なテーマはじつは、感情を支えるメソッドは何かという問題だと読んだ。ドミナントモーションが何かということよりも、なぜそのようなモーションがこれだけ人々の心をとらえてしまったのかが問題だ。ノウハウとしてはV7 -> I…

感情を乗せるメソッド

昨年の今頃はベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いて、それをもとにダマシオの感情論のスコアについて語るというのを講義でやっていた。今年はモーツァルトにしようかと思い、朝起きたらハイドンセットをスコアを見ながら繰り返し聞いている。スコアを見なが…

planB通信「聴く」

planB通信に大友さんが書いている「聴く」に、先月あれこれぼくが日記で吹いた話が引用されてます。お目にとまったらご一読を。

音痴シミュレーション、弾けているのに弾けている気がしない

ところで、菊池氏のとりあげている「デサフィナード」は、じつはそうした名曲集にはほぼかならず収められており、しかもコードがひときわトリッキーな曲だ(その点でも、p98のくだりは、「おおおおおっ」と多大なる共感を抱いて読んだ)。「デサフィナード」…

バークリーメソッドを逆にたどる

十代の頃、中学生新聞か何かの裏に載っていた洋楽の譜面で、コードというものに初めて出会った。おたまじゃくしのほうは音楽の授業で習ったことがあったので、すらすらとは読めないまでも、なんとなく意味はわかったが、AmとかG7とかいう記号のほうは、最初…

バークリーメソッドを逆にたどる

喫茶店で「憂鬱と官能を教えた学校」(菊地成孔+大谷能生)。無類におもしろい。次々と目ウロコ。 とくに、ぼくのように、自己流でコード弾きを覚えて、長らく音楽を縦割りで考えていた人間にとっては、思い当たるフシがありすぎて怖いほどだ。ぼくが先月来…

服部カーニバル@代々木オフサイト

昼に彦根を出発。東京へ。夕方、代々木のスタジオにて宇波くんと1時間ほどリハ。オフサイトに移動。軽く打ち合わせ程度にリハをして、8時ほぼきっかりに『第1回 服部カーニバル』開始。二階は立錐の余地もないほどの満員御礼。(といってもキャパ20人くら…