2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ガイ・マディン「世界で一番悲しい音楽」

二本目はガイ・マディンの「世界で一番悲しい音楽」。時は 1930年代、自分の母親との悲しい演奏の思い出と向き合うことのできない「生ける屍」チェスターは、天井から出入りする市電に乗り、恋人ナルシッサとともに生まれの故郷のウィニペグで開かれている、…

They won't believe me

ものすごい月明かりのモンタナ通りを飛ばして AeroTheaterへ。今日はThey won't believe me(私は殺さない)というアーヴィング・ピシェルの 1947年の映画。あちこちで愛人を作っては約束を破っていく男の末路。人は自ら行なったことによってすでに罰せられ…

短編上映

トークショーのあとは短編上映。 「Sissy boy slap party」は平手打ち愛好家たちの楽しいパーティーのおはなし(つーか、音楽に乗せてただみんなで平手打ちしてるだけ)。 「 A trip to the orphanage」はレース(カーテン?)の多重露出が美しく、その向こ…

Dracura: Pages from a Virgin's diar

さてまず一本目は Dracura: Pages from a Virgin's diary。ロイヤル・ウィニペグ・バレエ団演じるストーカーの「ドラキュラ」をガイ・マディンが撮ったものなのだが、これがもう、バレエ団の振り付けを越えてもの凄い強迫感で撮影されている。最初の「海から…

ガイ・マディン特集

夕方、自転車を飛ばして夕陽に向かって走ること30分、 Aerotheatreでガイ・マディン特集。彼のお薦め映画と彼自身の作品の抱き合わせ上映というこの企画、ジョージ・キューカーのA Woman's Faceがかかるのを楽しみにしていたのだが、 60mmの映写機の故障で…

十字科植物の文化史

芽キャベツの衝撃ののち、いくつか野菜の起源をオンラインで調べてみたが、いやあおもしろいな、野菜の歴史。とくに十字科植物の品種改良史は興味深い。このあたりをまとめたいい本はないだろうか。たとえば、いまや日本の鍋の代表素材であるかのように思え…

セグウェイ

こちらに来てから、ときどきセグウェイに乗っている人を見かける。セグウェイって、路上で見かけるとえも言われぬユーモアがあるな。なにしろ立っているだけなのに動いている。立ってる人は、何かを待っている風情を漂わせる。待っているのに動いている。そ…

聞き間違い

このところ、吉村智樹編集長の「日刊耳カキ 」内、 ワードゲームの庭にアクセスする回数が増えている。というのも、今週のお題が「聞きまつがってください」なのだ。もうとにかく作為もなく平気で聞き間違う日常を送っているわたしにとって、このお題はまさ…

一面

日本の新聞の一面はもう津波に関して下火になったのだろうか。New York Timesや LA Timesはあいかわらず津波が一面記事だ。ブッシュはここぞとばかりに弟知事を現地に送り、パパブッシュやクリントンにも協力を呼びかけている。もちろん、今回の津波の事後に…

年も改まりつつあるので

あけましておめでとうございます。まだロサンジェルスは年の暮れです。