バークリーメソッドを逆にたどる

 喫茶店で「憂鬱と官能を教えた学校」(菊地成孔大谷能生)。無類におもしろい。次々と目ウロコ。
 とくに、ぼくのように、自己流でコード弾きを覚えて、長らく音楽を縦割りで考えていた人間にとっては、思い当たるフシがありすぎて怖いほどだ。ぼくが先月来書いていた音楽の話も、この本ではもっと明晰かつおもしろく書かれてあり、恥じ入るばかり。